80~90年代に、これが崩壊し、「どうやら誰も知らないらしい」に至った。たぶん冷戦という「現実」がなくなることをほとんど誰も予想していなかったことがインパクトとして大きかったんじゃないかな、と思う。
以降、「知らないことは恥ではない」という意識が低きに流れていったが、「いいかげん誰か教えてくれ、この新聞記事に載っている言葉をほとんど誰も知らないことは知っている。それはわかったから、言葉の意味を誰か教えてくれ」という意識が広がった。
「池上彰的わかりやすさ」が00年代になって評価されるようになった。大学教養学部レベルの事柄を、子どもにも理解できる言い方をする「プレゼン能力」が「人気」となった。
「池上彰的わかりやすさ」が登場するまで、「わかりやすさ」とは「偏見に沿うこと」「偏見を煽ること」「無知を助長すること」という意味だった。